ビタブリッドCヘアーEX(ビタミンC)塗布で17型コラーゲンが増えて育毛促進
ビタミンCで髪が生える研究結果がまた発表
ビタブリッドCヘアーEXに効果・効能はあるのか? 育毛剤じゃないのに生えるのか? それらの疑問にお答えする一つの研究成果が、つい先日しれ~っと発表されました。本日はその発表内容を詳細に解説します。「ビタミンC塗布」による育毛促進です!
●ビタミンC塗布で皮膚中の17型コラーゲン量が多く観察/日本抗加齢医学会総会発表
(https://vitabrid.co.jp/contents/research1707/)
注:2017年8月14日よりビタブリッドCヘアートニックセットプロフェッショナルは、医薬部外品の発毛促進剤、ビタブリッドCヘアートニックセットEXに変更されました!(参考:ビタブリッドCヘアーはEXとして医薬部外品(発毛促進剤)に!)
そもそも17型コラーゲンって育毛に何の関係が?
17型コラーゲンというものは、元々水疱性類天疱瘡という病気の患者の皮膚に現れていた水疱を分析して、発見された細胞のようです。
ただ、病気の人に存在するコラーゲンという意味ではなく、「病気の人の原因を調べていったら、特定のコラーゲン生成がうまく行ってないことが原因である」ことが分かって、それを後から17型コラーゲンと名付けた、となります。(出典:Wikipedia要約)
正常な人は必ず17型コラーゲンを体内でうまく生成できています。では、それが育毛に何の関係があるのか。実は、17型コラーゲンは「加齢による抜け毛」に大きく関わっています。
2016年に「東京医科歯科大学の西村栄美教授」らによる研究成果として発表された、「老化による脱毛・抜け毛」の原因となる物質が、まさに17型コラーゲンです。
老化による脱毛・抜け毛の原因がついに分かった
この17型コラーゲンと脱毛に関する研究成果は育毛業界にセンセーショナルな風を吹かせました。
なぜなら「男性型脱毛症(=AGA)以外の抜け毛の理由の一つを特定」したからです。「老化が原因で髪が抜けてしまう時の、原因物質が分かった」とも言い換えることができるでしょう。
論文を要約すると次のようなものです。
●毛包幹細胞は毛周期ごとに分裂するが、加齢に伴って自己複製しなくなる
●その後、表皮の角化細胞へと変わり、皮膚表面からフケ・垢として落ちていく
ここまでが「加齢による薄毛脱毛の仕組み」です。加齢によってDNAが傷つき、毛包幹細胞はやがて機能しなくなって、フケや垢となって消滅しちゃう、と。当たり前っぽいんですが今までは証明されていませんでした。
続きます。
●毛包幹細胞は毛周期ごとに分裂して自己複製すると同時に毛になる細胞を供給する
●その際に生じたDNAの傷を修復するための反応が、加齢に伴って遷延する細胞が現れる
歳を取ると、傷ついたDNAを修復する機能が弱っていくんです・・・。老化です。
●加齢によってDNAの傷を修復できなくなった毛包幹細胞では、毛包幹細胞の維持において重要な分子である17型コラーゲンが分解されてしまっていることが分かった
●これによって毛包幹細胞が幹細胞性を失って表皮角化細胞へと分化するよう運命づけられてしまう
ということで、加齢によって修復機能を失った毛包幹細胞は、分裂する機能(=幹細胞であること)を失って髪を作れなくなり、フケや垢となって消滅してしまうのです。
●マウスの毛包幹細胞において17型コラーゲンの枯渇を抑制すると、一連のダイナミックな加齢変化を抑制できることも分かった
つまり、17型コラーゲンが分解されてしまうことを抑制すれば、または17型コラーゲンの合成・生成を補助すれば、加齢に抗うことができる! 抜け毛をストップできる!
・・・と、「抜け毛をストップさせることができるだろう」までは発表されているのですが、別にこの研究では「17型コラーゲンが増えると髪が増える!育毛効果がある!」とまでは言っているものではありませんので、ご注意ください。
ビタミンCがなぜ17型コラーゲンと繋がるのか?
さて、本題に戻ります。ではなぜビタブリッドCヘアーEXで髪は生えるのか。・・・ビタミンCは育毛剤となりうるのか。その答えは「ビタミンC」が持つ強力な機能によるものです。
元々ビタミンCは肌を構成するコラーゲンの体内合成を助ける栄養素として、世界中で最重要栄養素として知られています。分かりやすく言えば、お肌のハリを保ったり、老化を遅らせたりする効果が、ビタミンCにはあるのです。(アンチエイジング・抗酸化作用)
ただ、それが育毛とどう関連するのかをうまく証明できる研究成果はなかったのです。つまり、毛包幹細胞の正常な分裂に関与している「17型コラーゲン」の生成を、ビタミンCが助けていることを証明できれば、ビタミンC=育毛効果あり、と証明できます。
元々コラーゲンの体内合成を助ける物質ですからね。きっと17型コラーゲンの生成にも役立つことでしょう、と。
ビタミンCは17型コラーゲンの生成に寄与している
冒頭に掲げた研究はこのような研究です。
「ビタミンC合成不全マウスを用いたビタミンC含有製剤塗布による育毛と皮膚中17型コラーゲンへの影響」
北海道薬科大学の若命浩二准教授による研究実験・発表にて、ビタミンCを塗布することで17型コラーゲンをつくる遺伝子の発現が多く観察されたことが明らかになった、とのことです。(日本抗加齢医学会総会発表 2017年6月2日)
この研究のサマリを以下にまとめます。
●まず、ビタミンC合成不全マウスを使った研究である(ビタミンCを体内合成できないマウス)
実は、普通のマウスは体内でビタミンCを自己合成してますので、機能を不全にしないと実験できません。
●生後8週まではビタミンCを経口投与で与えてある
●それらのマウスをA群、B群、C群に分けた
A群:ビタミンCを与えない
B群:ビタミンCを飲ませた(経口投与)
C群:ビタブリッドCヘアーを塗布した(皮膚から摂取)
●マウスの体毛を剃ってから生えてくるまでをABC群で比較
さて、結論で言うとこうなっています。
●ビタミンCを経口投与したB群と、ビタブリッドCヘアーを塗布したC群では体毛が正常に戻った
●ビタミンCを与えていないA群ではほぼ体毛は戻らなかった
これが見た目でも明らかに分かる内容です。ビタミンCがあるとないとでここまで違うのです。そして次の結論。ビタミンCを経口投与したB群と、ビタブリッドCを塗布したC群での17型コラーゲンについて。
●B群・C群では皮膚上皮と毛根(毛球部、毛根鞘)周囲に、ビタミンC非投与A群と比較して蛍光染色された17型コラーゲンが多く観察された(=増えた)
とのことです。
また下記のようにも結論づけています。
●ビタブリッドCヘアー塗布のC群では長期投与していた経口投与B群と比較して短期的に効果を発揮していたことから、皮膚への直接的な効果が考えられる
B群のマウスは、実は今まで通りビタミンCを経口投与され続けている、体毛が元に戻って当たり前のマウスなんですよね。ところが、ビタブリッドCヘアー塗布のC群は、経口投与は一切辞めてしまって、ビタブリッドCの塗布しかやってないんです。
まぁちょっとこういう風に考えてみてください。
かぜ薬は飲み薬です。ある日、飲むのを辞めてそれをお肌に塗ってみました。・・・果たしてかぜ薬は効くのでしょうか?
ちょっと極端な例えですが、かぜ薬はお肌に塗っても効果はありません。
それなのに、ビタブリッドCヘアーはお肌に塗っても、内服薬と同じくらいの効果があった、ということなんですね。体内への浸透効果が非常に高い。そういう商品になっております。
まとめ:ビタブリッドCはだから髪が生える
●正常な毛包幹細胞の増殖には17型コラーゲンが関与している
●17型コラーゲンが壊れてしまうと、その毛包幹細胞は死んでしまう
●だったら17型コラーゲンを増やしてしまえばいい
●ビタミンCで実験したら、17型コラーゲンが明らかに増えたよ!
●その成果は実際にビタブリッドCヘアー塗っても同じく、生えることが証明されたよ!
そんな研究結果報告でした。
では、長くなりましたが、本日の通信はここまで。
こちらの記事も合わせてどうぞ。
参考:ビタミンCで髪が生えることを証明した論文を完全解説
参考:ビタブリッドCヘアーはなぜビタミンCで生えるのか
参考:なぜビタブリッドCヘアーは医薬部外品ではない?