ビタブリッドCヘアーEX(ビタミンC)で髪が生える論文を完全解説
なぜビタブリッドCのビタミンCで髪は生えるのか?
ビタブリッドCヘアーEXはビタミンCを使った育毛剤です。ただ、やはり「ビタミンCで髪なんて生えるわけないでしょ!」等という心無い意見がネット上で多発しています。証拠あるなら見せてみろ~! といったコメントも多数あります。
分かりました、証拠をご用意いたしましょう、とのことで、今回はビタミンCで髪が生える論文の解説です。
注:2017年8月14日よりビタブリッドCヘアートニックセットプロフェッショナルは、医薬部外品の発毛促進剤、ビタブリッドCヘアートニックセットEXに変更されました!(参考:ビタブリッドCヘアーはEXとして医薬部外品(発毛促進剤)に!)
ビタミンCによって髪が生えることを示した論文はこちら
実際の論文はこちらです。
The hair growth promoting effect of ascorbic acid 2-phosphate, a long-acting Vitamin C derivative(2005)
http://www.jdsjournal.com/article/S0923-1811(05)00327-0/abstract(PCのみ)
直訳すると「アスコルビン酸-2-リン酸(長く続くようにしたビタミンC)の髪の成長促進効果」です。
アスコルビン酸はビタミンCのことです。ただ、上記の「アスコルビン酸-2-リン酸」は実はビタミンC誘導体です。なお、この論文が発表になった時点ではまだ「ハイブリッドビタミンC」すなわちビタブリッドCは存在していませんでした。
純粋なビタミンCは非常に不安定で、扱いが難しいので、この研究でもビタミンC誘導体を使用しています。
ビタミンCは休止期から成長期への早期移行を誘発する
更に詳しく読み進めてみます。そのためにこちらにアクセスしてみます。
https://pdfs.semanticscholar.org/ac1f/bb4f03a5fb7cda1279db80d957e5044001eb.pdf
※このサイトは研究者向けの検索エンジンによる結果です
研究のサマリについてこのようにまとめられています。
“In summary, we, first time to our knowledge, report that Asc 2-P stimulates the growth of dermal?papilla cells and promotes the elongation of hair shafts in isolated hair follicles in culture. These data, together with induction of early conversion from a telogen phase to an anagen phase by Asc 2-P in?animal model, suggest that Vitamin C or its derivatives may regulate mesenchymal-epithelial?interactions in the hair follicle."
さて、翻訳すると次のようになります。
私達の知る限りでは初めて、Asc 2-P(注:アスコルビン酸-2-リン酸)は、真皮乳頭細胞の増殖を刺激し、培養中の隔離された毛包における毛幹の伸長を促進することを報告します。
動物モデルにおいて、Asc 2-P(注:アスコルビン酸-2-リン酸)によって休止期から成長期への早期移行を誘発したこれらのデータは、ビタミンCまたはその誘導体が毛包内の上皮間葉相互作用を調節しているであろうことを示している。
上皮間葉相互作用ってのは、まぁ・・・細胞が劇的に機能変化することを意味しています。ガンが転移するとか、今までの延長線とは異なる動きをすること。つまり、「休止期から成長期へスイッチしてしまうこと」を指しています。
具体的な実験データとして・・・こちらが掲載されています。ごめんなさい!ショッキングで。マウスです。
AB共に、左が「コントロール」といって、同条件だけど薬剤投与をしていない方。
右側がアスコルビン酸-2-リン酸を塗布した方。ビタミンCによって毛包における毛幹の伸長が促進されたことと、休止期から成長期へ急激に変更されたことで、剃毛したマウスの体毛はほぼ元に戻ってしまいました! 下は実際に毛包から体毛が生えてきている様子ですね。
実は韓国ではかなり有名な研究です
なお、これらの研究は実は韓国における、「Korea Health 21 R&D project」(韓国保健21研究開発プロジェクト)の補助金で行われた研究となっています。韓国としては威信をかけた研究で、日本ではあまり知られていませんが、韓国では結構有名なプロジェクトです。
ですので、この研究をベースにして、ビタミンCによる育毛剤の開発に繋がっていきます。そして、ビタブリッドCヘアーは韓国で育毛剤として生まれました。
・・・ということで、もちろんマウスによる実験ですが、ビタミンCによる育毛の実現は論文としては存在しています。
まぁ、ビタブリッドジャパンというより韓国の現代IBT社で研究開発していますので、そちらで必ずビタブリッドCヘアーでの研究結果もあるはずなのですね。今度はそれを探してきたいと思います。(韓国語でNAVERで検索するしかないので苦労しています・・・)
なぜビタブリッドジャパンが発表しないのか
最後に余談ですが、「根拠となる論文があるならなぜビタブリッドジャパンが公開しないのか」とのご指摘への回答を記載したいと思います。
答えは「論文を掲載すると薬機法(旧薬事法)に違反するから」なのです・・・。したくてもできないのであります。現行の法律では、「論文の紹介」であってもウェブサイトに記載する以上は、その部分は広告に類するコンテンツとして、規制の対象となります。
つまり「ビタミンCで髪の毛が生えます」との論文をビタブリッドCヘアーを販売しているビタブリッドジャパンのウェブサイトで公開すると、本来は育毛効果を歌えないはずのビタブリッドCに対する、育毛広告になってしまうため、アウトなのです。
だったら「医薬部外品」だったら載せても良いのか? とのご意見もありますが、実は「論文の発表」については、我々化粧品業界だけではなく、健康食品などの業界でもまともな会社は掲載を避けています。「論文の引用等」は消費者に対して「医薬品」のような誤解を与えるため、薬機法で禁じられています。
例えば・・・明治乳業のヨーグルトに「LB-81」だとか「R-1」だとか有名な乳酸菌があります。花粉症に効果があるとか、インフルエンザを抑制とか、ピロリ菌を殺すとか言われていますが、彼らのウェブ戦略も次のようになっています。
明治ヨーグルトライブラリー(研究成果の発表だけのためのサイト)
https://www.meiji.co.jp/yogurtlibrary/
ここでは数々の研究成果をむちゃくちゃ詳しく載せていますが、・・・商品へのリンクや、商品を暗示させる記載が一切ないのです! そして、上記のサイトではサイトマップにすら、商品関連のページへのリンクがない。
つまり「100%商品宣伝ではない」と言い切るために、全く商品との紐付けを行わずにWebサイトを作るしかないのが、この業界のルールなのです。
では、長くなりましたが、本日の通信はここまで。今日はマジでっぽいですね・・・。
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