ビタブリッドCフェイスがお肌の奥まで浸透するのは分子量が小さいから
ビタブリッドCフェイスはお肌の奥(真皮層)まで浸透します
ビタブリッドCフェイスは、実はお肌の奥(真皮層)まで浸透して効果を発揮することが分かっています。ただ、それは薬機法(旧薬事法)の問題で、ウェブや紙資料などで発表することはできません。
日本の法律だと、真皮層まで到達するのは医薬品や医薬部外品だけに制限されています。それは、お肌に効果が高いものは、医師の監督の元で使うか、それに準ずる安全性を保証すべきだから、と考えられているからです。
したがって、実際に真皮層まで届いていても、それを書くことは許されていないのです。実際は届いていても。
細胞内計測。写真内緑色部分が『ビタブリッドC』から浸透したビタミンC(マウス)
(評価機関:ソウル大学 新素材共同研究所)
さて、それでは実際のところはどうなのか? ここにその回答をお伝えします。
そもそも化粧水などがお肌に浸透しないワケ
皆さんは、化粧水の成分はお肌の表面である角質層を突破して、真皮層まで到達していると思いますか?
それに対する答えはこちらのサイトに良く書かれています。
◆東洋経済オンライン
化粧品はお肌に浸透……しません!むしろ簡単にしみこんだら大変なことになる(リンク)
少し引用します。
【悲報】「お肌の奥まで浸透」はウソだった!! 化粧品の粒子はお肌の表面にさえも浸み込んでいないと判明
Richard Guy教授によると、一般的な化粧品に使われている粒子は、人間の髪の毛の100分の1ほどの大きさだそう。そこで、20~200ナノメートルの大きさの ポスチレンビーズに蛍光タグをつけ、肌に浸み込むかどうかを共焦点レーザー顕微鏡を用いて観察したところ、これらのビーズは角質層と呼ばれる表皮の一番外側の層にさえも浸透することはできなかったという。
というのがまず、この記事で言われている事実になっています。
そして、
皮膚はバリアのためにあるので、何らかの物質が簡単に皮膚を透過するんだったら、感染症にかかりまくり、触った物が体内に取り込まれまくりだもん。
入浴剤とか使うと、多分蛍光塗料で染めたみたいに全身が染まるよ? 口紅使うと、クレンジングでも落ちなくなるよ? そして、食器洗い洗剤を使って食器洗いとか絶対無理。シャンプーで洗髪も出来ないな。
まあというわけで…ほぼあらゆる物質は皮膚を透過しないんだけども、例外的に皮膚を透過するものもあるんだよね。
というのがこの記事の著者さんのコメント。
紹介した記事によると「分子量500」が、成分が皮膚に浸透するかどうかの「分水嶺」すなわち、境界線になっている、とのことです。
同様の記載はこっちのウェブサイトでも言及されていますので、正しいと思います。こちらは論文ベースです。
◆化粧品は皮膚から本当に浸透するの?
https://beautiful-skin-science.com/skin-penetration-cosme/
しかしながら、実は皮膚に成分が浸透するにはもう一つ重要な要素が必要でした。
その成分は水溶性か、脂溶性(油溶性)か
もう一つ重要なのは、その美容成分が「脂溶性」(油溶性とも言う)かどうか、となります。水溶性に対する反対語として、脂溶性です。油に対して溶ける成分かどうか。
なぜなら、人間の皮膚は「皮脂」という脂分で守られているからです。皮脂のガードを通過できない限り、どれだけ優れた成分でも、お肌に浸透することはできません。
先程の記事でも、
脂溶性と水溶性の両方の性質を合わせ持っている方が、皮膚を通り抜ける力が強くなります。これは、皮膚の一番表面を覆っている角質層は脂溶性のものが吸収されやすく、角質層よりも下は水溶性のモノのほうが吸収されやすくなってるからなのだ。
とあります。下の図をご覧ください。
出典:東洋美容鍼灸院(http://nourish.toyobiyo.jp/beauty/estetic/013001.html)
表皮の表面は角質層なのですが、実は角質層周辺は、皮脂膜で覆われています。その皮脂膜を通過できない限り、化粧品の成分は真皮まで浸透できません。
洗顔後すぐに化粧水を付けるのは、皮脂膜をある程度洗い流した後の方が成分が浸透しやすいからですよ!
流れで説明しちゃいますが、上記の図の本当に分かりやすいところとして、分子量についても説明があるところです。表皮層は分子量3,000までは浸透しますが、真皮層には分子量500まででなければたどり着けません。
コラーゲンやヒアルロン酸については、元々数十万の分子量ですから、当然お肌に塗っても浸透しません。お肌の表面に膜を貼るように保護してくれることはありますけどね。肌に塗ってもあまりアンチエイジング的な効果はありません。
分子量500以下で脂溶性でなければ浸透できない
これまでご説明してきたように、化粧品の成分がお肌に浸透(真皮まで)するためには、
- 分子量が500以下の小さな物質であること
- 角質表面の皮脂膜を突破できること(油溶性・脂溶性)
この2点が満たされなければ、お肌には浸透できないことが分かっています。
ここでもう一度先程の図をご紹介いたします。
出典:東洋美容鍼灸院(http://nourish.toyobiyo.jp/beauty/estetic/013001.html)
気がついた方もいらっしゃるかも知れませんが、上記の図では「ビタミンC」を始めとする水溶性ビタミンは、皮脂膜を通過できない! と記載されています。
では、ビタブリッドCフェイスはどのようにしてこれらの課題をクリアしているのでしょうか?
ビタブリッドCフェイスに含まれるステアリン酸グリセリル
ビタブリッドCフェイスには成分の第三位に、ステアリン酸グリセリルが配合されています。
【成分】
アスコルビン酸、酸化亜鉛、ステアリン酸グリセリル、アセチルグルコサミン、ナイアシンアミド、セリン、ベタイン、加水分解コラーゲン、アデノシン、水、アラントイン (注:1%以上配合している成分は、配合量が多い順で表記しなければならない)
通常で考えれば、粉末のパウダーに乳化剤(界面活性剤)である、ステアリン酸グリセリルを配合する必要はありません。では、なぜ成分の第三位に、ステアリン酸グリセリルが含まれているのでしょうか?
・・・ここからは仮説でしかありませんが、私の推測では、水溶性ビタミンであるアスコルビン酸を、皮脂膜を突破して、表皮エリアに届けるために、油溶性を持たせる目的で配合しているのではないかと考えられます。
アスコルビン酸は水に溶けてしまうビタミンです。水のままでは皮脂膜を突破できません。
そしてステアリン酸グリセリルは、水を包み込み、油に溶かすための乳化剤(界面活性剤)です。(W/O乳化剤とも言います)
その為、水に溶けた成分を包み込み、皮脂膜を突破させることができます。(理論上)
(出典:乳化剤とは?)
皮脂膜を突破して、表皮層に到達したステアリン酸グリセリルは、人間の体内にある酵素の一つであるリパーゼの影響により分解され、保持していたアスコルビン酸を解き放つ・・・。
理論的に考えれば、このような現象は自然に起きるものと考えられます。(ごめんなさい文献はどうしても見つけられなかったです)
結論(推論):ビタブリッドCフェイスに含まれるアスコルビン酸は、ステアリン酸グリセリルの効果により、水溶性ビタミンCでありながら皮脂膜、角質層を突破して、表皮内に浸透します。
アスコルビン酸の分子量は176であり真皮に浸透できる
これまでに触れてきたように、ビタブリッドCフェイスは、水溶性ビタミンである純粋なビタミンCを、ステアリン酸グリセリルの力を使って、皮脂膜を突破させることが分かりました。
では、その後さらに奥の真皮層にまで行けるのはなぜか。
それは、分子量が小さいからです。下記はビタミンC及びビタミンC誘導体の分子量です。
ビタミンC及び誘導体 | 分子量 | VC含有率 |
---|---|---|
アスコルビン酸(水溶性) | 176.13 | 100% |
アスコルビルリン酸Mg(水溶性) | 289.54 | 60% |
アスコルビルリン酸Na(水溶性) | 358.08 | 49% |
APPS:アプレシエ(両親媒性) | 560.00 | 31% |
VC-IP(油溶性) | 1129.00 | 15.6% |
出典:非接触皮膚科学(http://hisesshoku-derm.com/archives/2007/07/vitac_yuudoutai.php)
上記でご覧の通り、純粋ビタミンC(アスコルビン酸)は誘導体に比べて分子量が小さく、分子量500以下の壁をクリアし、最も奥まで浸透することができるのです。
<補足>
一応他のビタミンC誘導体も比較のために出しましたが、ビタミンCが元々かなりの低分子なので、誘導体として他の分子をくっつけて修飾しても、分子量はそこそこ小さいことが分かりました。特にAPPSは油溶性でもあり、水溶性でもあるため、体内で分解されてアスコルビン酸を放出すれば、真皮層までアスコルビン酸を届けることができるかもしれません。
ただ、APPSは難点として、アスコルビン酸の割合よりも修飾した他の分子の方が3倍くらい多いため、純粋アスコルビン酸の3倍量を摂取しないと効果が弱い、ということが挙げられるでしょう。
ビタブリッドCヘアーEX特別キャンペーン
ビタブリッドCフェイス特別キャンペーン
以上、今日の記事は書いてみて・・・読んでる人が辛くなるくらい、カタイカタイお話でした・・・。ごめんなさい。
では、本日の通信はここまで。
参考:ビタブリッドCフェイスには本当に美白効果はあるのか→ある!
参考:ビタブリッドCフェイスに効果がある理由
参考:ビタブリッドCフェイスで効果がない人には必ず理由あり